壁に使用できる素材の色や特徴

壁材はインテリアの中で最も多くの面責を占めることが多く、長時間見ても飽きのこないことが重要です。面積が広いためお部屋の印象を決めるのに大事なポイントでもあります。メンテナンスや耐久性も考慮しながら、壁に使われる材質を考えましょう。
目次
強度・耐久性
壁仕上げには人や家具が乗ることはないので、床ほどの強度は必要ありません。しかし、ぶつかりなどの接触も多いため、くぼんだり、欠けたり、消耗したりが著しくある素材は避けるべきでしょう。
下地を含めた強度を、使用目的や想定されうるシュチュエーションに合わせて考慮する必要となってきます。例えば、掃除機や足がぶつかりやすい出隅にはコーナー材を、壁の下には巾木を設置します。車椅子で走行する壁側には、床から腰までの高さだけ板を貼ったり、バスルームにガラスを使用するには、強化ガラスや、破損時の飛散防止フィルムを貼ります。壁掛け照明や額縁や手摺などを設置する場合は、石膏ボード下地のままでは弱いので、下地に合板を入れるなどしましょう。
メンテナンス性
壁は、部屋の明るさを確保するため、明るめの色で仕上げられることが多いですが、人の手が触れて汚れがつきやすい場所でもあるので、掃除のしやすさなどのメンテナンス性も求められます。
子供がいる家は、落書きをされる可能性があるので、汚れたらペンキで塗りなおせたり、壁紙を張り替えたりできるようにしましょう。キッチンやトイレは汚れが飛びやすいので、拭き掃除がしやすい素材にしましょう。バスルームは意外と壁に泡が飛びますが、
掃除をしない場合が多いので、目地を含め湿気に強く、カビが落としやすいものが最適でしょう。
デザイン性
飽きのこない色味であること、面積が広いためお部屋の印象を大きく決める要素となりやすいです。他の建具やインテリアアイテムに似合う色や素材のものを、スペースのイメージに合わせて選びましょう。小さい面積と大きな面責のものでは、かなり印象も違って見えることが多いので、なるべく大きめのサンプルで、検討してみましょう。また照明が反射することで、素材の凹凸感が出たり、壁と天井の間のモールはうるさい圧迫感が出たりすることがあるので、実際の状況をかんがえながら、空間のイメージの見せ方にも配慮しながらコーディネートしていきましょう。
その他の留意点
建物の高気密化にともない、結露やカビが発生しやすくなってきており、リフォームの現状を調査すると、クロスが剥がれ裏がカビだらけになっていることが良くあります。湿気を溜め込まない材料が好ましいでしょう。騒音に対しても、使われるお部屋の状況によって、求められるものが異なります。建物の条件によって、防火性能を求めれることもあります。
代表的なマテリアル
和紙張り
洋間にあったクロスなど、洋風化されたり昨今、これらのビニールクロスを貼るのが一般でしょう。
和風のクロスもあり、張替えも簡単にできるため、お部屋のイメージチェンジになります。
布クロス
ホテルの様な、高級感のある織物のクロスなど、ビニルクロスとは異なるワンランク上のインテリアにオススメです。
トラバーチン
石灰岩で大理石の一種。比較的柔らかく、加工しやすい石材。見た目も豪華です。
塗装
塗装かクロスで悩む方も多いかも知れません。塗装にしかできない味わいや色味の選択、また自分でも、比較的簡単に塗り替えられる点が魅力かも知れません。
無垢板張り
自然の材質を使うことで、木の自然の香りに包まれる癒しの空間になります。
タイル
バリエーションも豊富なタイル。やりたいインテリアイメージに合わせて、色や柄を選んでみましょう。
ガラス
空間を妨げない光のあるスペースつくりにはガラスの壁にするのもいいでしょう。コストは高いですが、ガラスブロックなどを利用すれば、防音や断熱も優れています。
コンクリート打ちっ放し
おしゃれなでモダンなインテリアに適したスタイル。