ロフトベッドとコンパーティブルベッドの活用術

目次
ロフトベッドは収納スペースが効率的
「ロフト」とは「屋根裏」「中二階」という意味で、就寝するスペースのベッドが高い所にあり、その下に勉強机やソファ、収納スペースになっているものを、「ロフトベッド」といいます。別名、システムベッドともいいます。ロフトベッドの中にはハイベッドというものもあり、高いところにベッドがあるというのは同じですが、下の空間が空いているのが特徴です。
ロフトベッドの主な用途
主にベッドが高い位置にあり、はしごなどを使ってベッドに就寝します。下の空間は勉強机やソファや収納スペースなどになっていて、さまざまな使い方ができます。寝室を有効的に使うことを目的としています。
ロフトベッドの特徴
木製やスチールなどのパイプでできていて、高さが背丈くらいあります。はしごががかっていて、上の段に上ることができます。上の段はベッドになっているので、就寝することができます。
ベッドサイドにコンセントや照明付きのもの、身長に合わせて自由に長さを変えられるベッドもあります。下の段は勉強机やソファ、収納家具やハンガーなどが備え付けられていたり、下の空間が空いているものなら、自分のお好みの家具を設置することができます。
ロフトベッドには背丈以上のハイタイプや、ミドルタイプやロータイプという背丈以下の低いものなどがあります。
デメリット
ロフトベッドは部屋を有効利用できますが、高さがあるため圧迫感を感じます。ハイタイプの場合、天井に付いている照明に近くなるので、明るすぎると感じることもあります。はしごを使って上らなければならず、気軽にベッドに横になることができません。下を勉強机とした場合、ベッドが上にあるので暗くなります。
ロフトベッドは高さがあるので、地震などで大きく揺れます。ハイタイプのロフトベッドは特に大きく揺れを感じることになります。ロフトベッドは高さがあるので、夏場は暑くなることもあります。足を掛けにくいはしごもあり、昇り降りが危険なときもありますので注意しましょう。
寝ているときに、掛け布団が下に落ちてしまうこともあります。窓の横にロフトベッドを設置すると危険なため、窓が多い部屋は設置場所を選びます。
空間を有効に活用する
限られた空間の寝室を有効利用してくれるロフトベッド。ベッドが上にあると、秘密基地のような自分だけのプライベートスペースになります。はしごをベッドに上がり、部屋を見下ろせるのもロフトベッドならではの特権です。高いところにスペースがあると、ワクワクした気持ちにさえなります。
子供のようなの冒険心を掻き立てられるだけでなく、機能的にも優れています。ベッドサイドに照明やコンセントを備え付けられているものもあるので、寝るまでの時間を有意義にゆったりと過ごすことができます。ロフトベッドの下も、デスク付きや収納付き、ソファ付きなどのものもあれば、フリースペースとして空間が空いていて、自分の思い通りにできるロフトベッドも。高さもハイタイプからミドルやロータイプまで、性格スタイルや部屋によって選ぶことができます。高いところが苦手な人でも、ロータイプなどなら有効的に空間を使うことができるでしょう。
材質も木製やパイプベッドなど、デザインはさまざまです。パイプベッドならシンプルなスタイリッシュな部屋に、木製ならぬくもりのある部屋になります。頑丈な作りのロフトベッドもあり、心配性の人でも安心して上段で就寝することができます。部屋を有効的に利用できるロフトベッドは、自分の使いやすい部屋にすることのできるアイテムです。
3段ベッドをインテリアに取り入れる
3段ベッドとは、2段ベッドにさらにもう一段追加されたベッドの事をいいます。3段ベッドは高さが2mくらいで背丈以上になり、その中に3つのベッドがあります。1台分のベッドスペースに、3台分のベッドがあるので省スペースになります。
主な用途
主に多い人数が同時に部屋で就寝する場合に使用します。1つのベッドスペースに3つ分のベッドがあります。家庭では、兄弟が多く部屋を複数人で使用する場合や、親子で使用する場合、来客時のエキストラベッドとして使用します。宿泊施設では、大人数が泊まる場合などに利用します。
3段ベッドの特徴
1つのベッドスペースに3台分のベッドがあります。高さは2mくらいで、幅や奥行きはシングルサイズが多くなります。上段と中段は高さがあるので、はしごを使って上へ上がることになります。
固定式ではしごがひとつだけのベッドで中段へ上るには、はしごの途中でベッドに移動することになります。その場合、中段ベッドの柵が片側だけ空いているので、楽に移動することができます。中段用、上段用それぞれ別のはしごを掛けられるタイプもあります。3段ベッドは子供の成長や状況に応じて、それぞれベッドを分離することができます。
デメリット
3段もあるベッドなので、中段と下段の高さが低く、圧迫感と起き上がるときに頭をぶつけてしまうこともあります。上の段の人が動くたびにきしむ音がしたり、他の人の寝息が気になることがあります。3段ベッドはプライベートの確保がしにくくなります。
上段は2mという高さがあるので、落下の心配があります。小さい子供が使用する場合は気を付けましょう。高さがあるので天井に近く、照明やエアコンの風に近くなってしまうこともあり、レイアウトを考えなければなりません。上段では地震などの揺れが大きく感じます。
2段ベッドよりさらに1つ多いので、重量があります。大きな家具なので、簡単に移動させることができません。購入して届く際、組み立て式の場合があります。はしごが滑りやすいということもあるので、注意しましょう。3段ベッドを窓のそばに設置すると、窓から外に落下する危険があるので避けましょう。
省スペースを徹底的に追求するなら
2段ベッドよりも省スペースの3段ベッド。3人一緒の空間に寝られるので、眠るまでも楽しく、距離が近いので寝ている時も安心感を得られます。兄弟で一緒に寝ることは、子供の成長にとって重要な事かもしれません。兄弟だけではなく、親子で使用することもできます。
宿泊施設では、3段ベッドがいくつもあれば、大人数で就寝することができます。大人が3人寝ても丈夫な設計なので、安心して眠ることができます。
兄弟で使用する場合、成長して3段ベッドとして使用しなくなっても、それぞれ分離することができるタイプなら、シングルベッドとして使うことができます。3段ベッドを購入しても、長く使うことができて経済的です。
材質も木製のものが多く、ひのきやタモ材、パイン材と木の特徴を活かしたベッドの種類がさまざまです。ベッドのサイズはシングルタイプの3段ベッドはもちろん、ジュニアサイズなどの小さなサイズの商品もあり、さらにコンパクトに省スペースになります。3段均等になっている3段ベッドの他にも、普段は2段ベッドで、一番下は使用するときに引き出すタイプの3段ベッドもあります。
3段ベッドは省スペースで、子供たちが笑顔で楽しく過ごせる場所です。
コンパーティブルベッドとは普段は別物ものとして使用し、必要なときはベッドに変えることができる補助寝台のことをいいます。類義語にソファーベッド、コンパーチブルソファーやハイダーベッドがあります。
ソファーベッドは普段はソファーとして使用し、必要なときにベッドに変化します。コンパーティブルベッドはソファーに限定せず、さまざまなものをベッドに変えることのできる総称です。また、ハイダーベッドはソファーの座面にベッドが折りたたまれています。
主な用途
主にソファーなど普段は別の用途として使用し、ベッドとして使用する必要があるときのみベッドに変化します。ソファー以外にもさまざまなものをベッドへ変化することができます。デスクがベッドになったり、壁面収納からベッドが出てくるものもあります。部屋の有効利用として、コンパーティブルベッドは存在しています。
コンパーティブルベッドの特徴
一般的によく見かけるのは、普段はソファーとして使用し、ベッドにすることのできるものです。他にも、普段は部屋の上部にベッドを収納して部屋を最大限に使用でき、就寝時にはベッドが下に降りてくるというコンパーティブルベッドがあります。デスクコンパーティブルベッドという、デスクの下がベッドになっており、周りを囲うことで誰にも邪魔されず安眠を得られるというコンパーティブルベッドもあります。普段は壁面収納になっており、就寝時は引き出したり手前に引くとベッドが現れるというものもあります。
デメリット
ベッドに変化されるとき、手間がかかるというコンパーティブルベッドもあります。商品によってはベッドにした際、サイズが小さい場合があります。スプリングなどがあまりよくないなど、ベッドの寝心地が悪いこともあります。ベッドと別の用途という2通りの使い方ができるため、価格帯が高くなる恐れもあります。
まとめ
狭い部屋を有効利用するために考えられたコンパーティブルベッド。ソファーだけではなく、さまざまなものが形を変えて、ベッドにすることができます。部屋を最大限に利用できるように、天井に収納しておくことのできるベッドや、壁面収納として壁に立て掛けた状態にできるベッド、デスク下をベッドとして仕事の合間に仮眠できるベッド。どれもこんな風にできたらという、とてもよく考えられたものばかりです。工夫を凝らし、力をあまり掛けなくてもベッドに変えられるようになっている商品もあります。ソファーをベッドに変えるコンパーティブルベッドもたくさんの種類があります。場所の確保や寝具の用意に手間がかからず、来客用にも便利です。急な来客でも慌てずにベッドメイキングができます。
ベッドというものは就寝するにあたりとても大事なものですが、人間よりも大きいサイズなのでかさばるのも事実です。狭い部屋でベッドを置くと、それだけで部屋がいっぱいになってしまうこともあり、圧迫感があります。普段はソファーとして使ったり、壁面収納でベッドをクローゼットの中に納めてしまうというコンパーティブルベッドもあります。クローゼットの中に納められると、部屋を見渡してもベッドがあるようには思えず、圧迫感がありません。部屋を最大限に有効利用するため、コンパーティブルベッドはさまざまな形に変化しています。