仕切りのないLDKにあるべきものの選択

1人でいる時は考えないけど共有するときは工夫しなければならない仕切り。しっかりしたセパレーションを堂々と置くのは仕事場のようで嫌だし。さりげなくブラインドになるレイアウトも大切です。視界から外すのは人や動きだけでなく、ごちゃごちゃと片づきにくい物も同じ。9畳(16m2)は共有にも十分な空間。そこに絶対におかなければならないものに、ブラインドという役割を持たることを意識しましょう。
ブラインドスペースの使いかた
例えば生活拠点として使うLDKの必需品には、冷蔵庫や収納用品、テーブルなどがあります。背の高いものは圧迫感を生み出すため敬遠されがちですが、そこを上手く使いましょう。背が高いことはブラインドとして仕切りのない空間では必要な要素です。圧迫感は壁のように空間のドミナントカラーでマスキングしてしまえばいいのです。そして家電の表層はマグネットをつけることができる素材であることが多いので新たなスペースを作り出すこともできるのです。気に病む前に、テーブル周りのような人がくつろぐスペースから見えないところにブラインドすることを考えましょう。
定説に捉われないインテリア術
物は家具のような収納用品に入れなければならない。というのは定説です。どこに何があるかを使う人が分かっていれば何だっていいんです。あとは人の健康に意味があるとか、インテリアとして素敵とか、掃除しやすいとか個人的な問題なのです。そう考えると、今まで収納用品として考えていなかったタンスの肥やしが収納用品に見えてきます。そのひとつが鞄。ついつい買いすぎて増えがちな鞄は、物を入れると同時に魅せるものでもあります。雨でも風でも手や肩、背中を中心に身に着けて持ち運ぶもの。防水性や軽量化といった機能にも配慮されているので、物を入れた鞄は室内の収納家具としても成立します。そこに必要なものを収納して必要な所に。同じ役割の鞄をスタッキング。こだわりの色やデザインを好きな所にと、LDKで中身を隠すブラインドコーディネートテクニックです。そして鞄の素材を中に入れるものや置くところ合わせることも大切。例えばハイドロプロのような防水性能の高い素材を用いた鞄の中に液体洗剤のストックをいれて水回りの近くに置くとか、大きいエコバックの中にエコバックのストックをいくつも入れて玄関にとか、籐の鞄を植物製の収納棚に置いてナチュラルな風合いを演出するとか。鞄の買い方、ふやし方も考えなければなりませんね。今後も可能性を広げるであろう鞄収納に続く収納術がリバーシブルミラー。ここではLDKに大切なブラインド機能を持たせるために姿見を使います。姿見は本来、全身の様相を確認する背の高いインテリア。しかし、外出前や自宅でのファッションショー以外にはあまり登場の出番がないのではないでしょうか。布や紙、空間のインテリアに合わせたマスキングを施せばそれは違和感のないブラインド。そして裏側を気にしたことはありますか。そう。単なる鏡を接着している木であることが多いのです。つまり、フリースペースなのです。そのままピンでカレンダーやポスターを留めるボードとしてもいいし、フックを取り付けて傘や靴べら、エコバックなど外出に必要なものを収納してもいいのです。それらの必要がないときは横に倒して背面を板としても使用可。両足を渡せばそこは立派なフリースペース。自立用の足が付いていない立て掛け用の姿見はLDKで有用なリバーシブルミラーにもってこいなのです。