天然スレートを活用したおしゃれな書斎のインテリアコーディネート術と

阪神大震災以降、急速に多くなったのがスレート瓦です。日本瓦のような重厚さは無いが、軽くて家屋の耐震性が上がるからです。これらは工場で大量生産されて、化粧スレートと称されています。
さて、今回取り上げるのは天然スレートについてです。天然スレートとは粘板岩(ねんばんがん)から作られます。粘板岩は、太古の昔、泥岩(でいがん)や頁岩(けつがん)に大きな圧力が加わり、一定方向に剥がれやすくなった岩石です。
日本でも天然スレートは産出されます。宮城県石巻市雄勝町(おがつちょう)は今でも雄勝石(おかついし)で有名です。雄勝石は硬くて黒く、光沢があります。隣接した登米町(とよまちょう)でも採掘していたが今は閉山しています。
高価な天然スレートはなかなか使うとなると勇気が要りますが、それでも、カナダ、インド、スペインなど、海外からの輸入品もあり、建材として採用されています。筆者の住む熊本ではあまり目にしませんが、宮城県や岩手県などでは、天然スレートで葺かれた家も他県よりは多いと思います。
目次
天然スレートの特徴
天然スレートは、採掘される国や地域、鉱床の状況によって色も様々のようです。そして、年月が経つと鉱物に含まれる成分が石の表面に現れてきます。インド産に多いのですが、鉄分が表面に浮いてきて、ところどころ黄色や茶褐色になってきます。色の変化があっても耐久性には何ら問題はありませんし、趣きが年々増してくるから不思議です。輸入国は不明ですが、淡い色が付いた落ち着いたグレーの石もあります。日本産は黒くて硬く、光沢があり、耐火性に優れています。天然スレートの一般的な特徴は、次のようになります。
利点
・天然石独特の重厚さと、美しさがある
・天然石ですから劣化することはありません
・時代を経ても、ますます趣が出てくる
・石ですから耐火性がある
・工業的に作れないので、一つとして同じものはない
欠点
・現場で加工したり、扱える職人さんが少ない
・天然石ゆえに高価、これを扱う職人さんの技術料も高い
天然スレートの主な用途
一番大量に使われるのが屋根葺きの材料に需要があります。もし、古い家を取り壊すとして、その家に天然スレートが使われていたとすれば、間違いなく再利用の貴重品になります。
話題になりますが、東京駅の復元改修工事の話です。創建当時の写真調査から45万枚以上の天然スレートが使われていたことが分かっています。それも宮城県雄勝町(おがつちょう)産です。工期との問題があったかも知れませんが、結局、新たに調達した雄勝町の天然スレートでは足りず、スペインからも輸入して,南北ド−ムと中央部分の目立つところに葺かれています。
屋根材に使われる前は、雄勝町産の粘板岩は硯(すずり)や学童用の石盤(せきばん)に使われていました。硯は室町時代から、石盤は明治6年(1873年)から戦前まで盛んに製造された経緯があり、海外にも輸出されていました。石盤は雄勝町の小学校では昭和30 年頃まで使用されていたようです。
見た目の高級感もあり、高級ホテルや料亭の敷石などにも使われています。お洒落な階段にも使われます。鉄分を含んだインド産のスレートは、錆びによる独特の模様によって汚れが目立ちにくく玄関に用いると喜ばれます。以前、神戸の街を歩いていた時、鱗のように葺いた屋根を見たことがあります。神戸の落ち着いた街並みに似合う、一味違う雰囲気をもっていました。
瓦以外にも食器としても人気の天然スレート
子供の頃から屋根瓦を見てきました。見たと言っても、脳裏にあるのは灰色の重たそうな日本瓦です。右を見ても左を見ても、日本の風景は灰色でした。もう一つ記憶にあるのが筆者の小学生の頃、学校は木造の校舎です。校庭にすこし大きめの楕円形をした池がありました。錦鯉が泳いでいました。池の中ほどが浮島になっていて、そこに小さな石灯篭のようなものと、黒い光沢のある厚い、石板が置かれていました。存在感のある重厚な石の板です。時々、そこに亀が登っていました。
思い出話を書きましたが、今思えば小学校の浮島にあった重厚な石は、天然のスレート板です。無造作に置いていましたが、バリッと剥いだような黒い平石でした。さて、今、周辺の家々を見ると、屋根のほとんどは化粧スレート板です。きれいでスマートですが、非の打ちどころのない優等生に思えてなりません。対峙するかのような天然スレートも味のある優等生です。
事務所というと、インテリアとは無縁な無機質なイメージがつきまといます。
しかし仕事場は1日の大半を過ごす場所なので、事務所のインテリアにも工夫を凝らしていきたいところですよね。
そこであまりチャラチャラしたイメージにならないように、あくまで事務所らしいインテリアのコーディネートをご紹介します。
事務所のインテリアにも遊び心を!
事務所が無機質だったり乱雑になっていると、働いている人たちのモチベーションも下がってきてしまうものですよね。
そこで、そんなやる気を向上させる事務所のインテリアの「遊び心」あるコーディネートを3つ見ていきましょう。
カラフルなイス
会議室といえば、事務所の中でも堅苦しい場所のひとつです。
しかし長テーブルに対してイスをカラフルにしていくことで堅苦しさがなくなり、ポップさを演出することができます。
見た目にも楽しいので、事務所の重いイメージが払拭されることは間違いないでしょう。
大きめな水槽
これは維持費がかかることなので、なかなか実現する事務所も少ないかもしれませんが…。
事務所に大きな水槽を置いて熱帯魚を買うことで、事務所に癒しスポットが生まれます。
疲れた時に水槽の前に行って目を休ませてから、また仕事に戻るということも可能になるわけですね。
社員に熱帯魚の飼育に詳しい人がいれば、ぜひ設置してもらいたいと思います。
こんな延長コードも!
事務所というと、パソコンがたくさん置いてある分コードもたくさん這っています。
しかしそれらが乱雑に絡み合っていて、無造作にコンセントに差し込んであるとなんだか見た目が美しくないですよね。
そんなコードの絡みもオシャレに見せてくれるインテリアが、カラフルな延長コードなんです!
コンセントごとに色が違って、ルービックキューブのようなポップさを醸し出します。
これで汚くなりがちなデスク下も、オシャレなインテリアに早変わりです。
インテリアで事務所をおしゃれに演出!
事務所と言っても、やはりちょっとしたインテリアでオシャレな空間に変えていきたいところですよね。
大規模にインテリアを変えることができなくても、いわゆる「ちょい足し」でとてもオシャレな事務所に変身できてしまうのです。
観葉植物を置く
観葉植物のグリーンは、目を癒してくれて空気を浄化してくれます。
大きめの鉢に植えてあるパキラや幸福の木を置いておくことで、事務所に鮮やかなカラーが追加されて華やかな気持ちになることができます。
絵画やポスターを貼る
事務所には、会社に関係するようなポスターや書簡のみ貼り付けているところがほとんどですよね。
しかしここはちょっと工夫して、小さめの可愛らしい絵画を飾ったり、ポスターを貼ってインパクトを与えてみてはいかがでしょうか。
パッとした時に目につきますし、目立つ所の少ない事務所のインテリアとしては控えめでおすすめです。
ビジネススペースもインテリアは重要
いかがでしたか?
あまりインテリアをオシャレにすることを思いつかないような事務所てますが、実はオシャレにすることができるアイテムはたくさんあるのです。
ちょっとした小物から割と大掛かりなものまで、事務所の雰囲気に合わせてインテリアを工夫してみましょう。
きっとオシャレなインテリアに囲まれることで、いつもよりずっと仕事がはかどると思います。
自宅のワークスペースもおしゃれに演出
誰もが家の中で好きなものだけに囲まれて過ごせる場所、秘密基地のようなワークスペースが欲しいなと思っているのではないでしょうか。そこで何か作業をするわけでもなく読書をしたりゆったりと考え事をしたりと、お気に入りのコーナーは気分をリフレッシュしてくれる場所になる事でしょう。普段は忙しく外で働くパパの為の場所、家事や子育てで毎日が慌ただしく過ぎていくママのためのとっておきの場所を少しのDIYと家具でコーディネートしてみましょう。
やりかけの模型作りのパーツや制作中のキルトの材料等細々したものがおしゃれに収納できるデスクと椅子が置けるスペースが確保できればそこはもうワークスペースになってしまうのです。
書斎を一部屋作るわけではないのでちょっとしたスペースが有れば楽しい空間をつくれるはずですね。そんなスペースを考えたり計画することが楽しい時間の始まりにもなります。
DIYで作る趣味の部屋
木工や日曜大工等が趣味のお父さんの基地は何処が良いでしょう。ガレージの一角にスペースを作ってみるのもありですね。インダストリアルデザインのスチール棚を設置してみます。作業の為には大きめのテーブルが欲しいところです。照明もこだわってみましょう。デスクにクリップで固定できるタイプで高さを変えて手元も照らせるようなライトがベストです。またはガレージの壁に固定できるのならばさらにおしゃれな海外輸入ものなどからも探せます。工業デザイン系ランプでヴィンテージ感があればよりイメージをアップしてくれますし創作意欲も上がりますね。こだわりの道具類はよく使うものならばデスク前の壁を収納を兼ねた男前の壁面インテリアにしてみる事をお勧めします。作業用のテーブルは脚はスチールのものを購入しベニヤ板を一枚載せれば出来上がりです。
傷やペンキの跡なども味になってくれるはずです。
繊細な模型作りが趣味のお父さんにとってはガレージは埃も多いのであまりお勧め出来ないですね。屋内の階段下のデッドスペースや廊下の一角などでコーナーを見つけましょう。全体に落ち着いた色味や素材でコーディネートしてみると素敵です。天井まである棚を使えば空間は広く使えそうです。市販のデスクではスペース的に難しい場合はニトリなどでも天板だけの商品が売られていますからサイズの合うものを探してみましょう。
棚の一箇所に天板をセットし片側は引き出しがあるコンパクトなチェストなどの上にセットしてみます。素材やデザインにこだわってお気に入りの空間を作ってください。
ナチュラルテイストにするキッチンワークスペース
場所はリビングダイニングの窓際の一角などはどうでしょうか。家事のことや子どもたち
の様子も見ながらちょっとした時間が取れるときに便利な場所です。そして光が入る場所はナチュラル派のママにぴったりですね。植物を下げて楽しむ事もできます。明るめのカラーで自然素材のデスクと木とファブリックの椅子が有ればおしゃれで癒しの空間になってくれます。デスク回りや下は藤で編まれたバスケットなどを使い見た目にもおしゃれにな収納スペースにしてみましょう。壁には布のウォールポケットを掛ければ細々とした毛糸や糸、編み棒なども入れておけます。ウォールポケットがお手製ならばさらにイメージ通りにコーディネートできそうですね。
家族で行った旅行のスナップや子どもたちの写真もクリップでピンナップできます。
その他の場所としてはリビングのウォークインクローゼットの扉を外してワークスペースを作ってしまったりもできるのではないでしょうか。仕切りやパーテーションがあれば自分だけの空間作りはそんなに難しくはないものです。まずはあきらめずにトライしてみて欲しいインテリア術です。
自分だけのワーキングスペースにいながら家族の気配を感じられることはママとしてはとても安心できてリラックスできる贅沢な場所になるはずです。