木に包まれた空間のプロデュースに木目シートもあり

木目シートの魅力は実際の物件に見合ったインテリアにできること。いくら好きでも鉄筋コンクリートの家で一枚板を入れても、木の特質を活かすことができないですよね。好きでも木が無駄になることがわかりきっているときは、合板や木目シートを使って風合いだけを楽しんでください。木も命あるものです。木目シートは、様相だけにこだわりがあるときや珍しい木や古い木などの実際に必要な量の収集が難しいときに利用しましょう。そして、複数の壁紙との組み合わせを楽しんだり、インテリアの部分的な修飾ができることから空間のアートとしても使うことができます。たとえば天井のみ、壁のみ、壁の上下どちらかのみや、窓回りのみ木目にしてそこから見える景色を楽しんでいます。というのもその空間の魅力を最大限に引き出す方法ではないでしょうか。
木目シートのバリエーションを活かす
木目シートはオーソドックスな茶やベージュだけではなく、白や青のように木を塗料で塗ったカラーバリエーション、ビンテージスタイルなどデザインも多いです。そして、耐水性の木目シートであれば水回りのインテリアにも使えます。トップサイドライトで包まれた木のナチュラルな空間でシャワーを浴びる。というようなリゾート気分を自宅に取り入れることもできるのです。その他にも、生活してみると意外なところに湿気が溜まって困ったことはありませんか。耐水性の壁紙に張り替える機会に木目を検討してみてはどうですか。木の持つリラックス効果が人の気分をリフレッシュし、新しい雰囲気の空間で作業効率もアップするかもしれませんよ。そして、子供の背丈まで防水性にしておくようなライフスタイルを目的とした使い方も生活を楽にする工夫です。壁紙の機能性には、接着剤(空気環境にも配慮した空間デザインに参照)、抗菌や消臭作用、可燃性(不燃や準不燃)があります。
素材にあったトラブルシューティング
壁紙の素材にはビニル、紙、布、オレフィンがあります。水に強いのはビニルとオレフィン。この2つはフィルムを使った表面加工にもバリエーションがあります。水に弱い紙と布の利点は消しゴムで汚れを消せる可能性があること。購入前には確認とパッチテストをお忘れなく。液体などいかなる汚れに対しても壁紙を強く摩擦してはいけません。はがれる原因となります。補修はまず、ストックしてある壁紙を必要な大きさにカットします。そして、壁紙の裏に多めの接着剤を塗って10分ぐらい放置します。接着剤の浸透を確認してから貼り付けていきます。突発的なトラブルは仕方ないですが、日頃の使い方で壁紙の劣化の進行は遅らせることができます。守るべきポイントは空気の流れを意識することです。水蒸気はもちろんのこと、ハウスダストは壁紙を短期間で劣化させます。タバコの煙も含みます。壁紙に家具が密着していると結露ができたり、家具の塗料に含まれる色素で変色します。壁紙と家具の間にスペースを作るレイアウトに見直さないと壁紙と家具の両方を損傷してしまいます。全てに対応できる習慣が換気です。換気扇や除湿器も併用してフレッシュな空気で包み込めば、そこは人にもインテリアにもやさしい快適空間。