ウッドスプリングベッドの寝心地とメリットデメリット

ウッドスプリングベッドとは板を張り合わせた合板でできた、スプリングの役目を果たすことのできる、ベッドフレームの床板のことをいいます。主にヨーロッパで良く使われています。上にマットレスを置き、その下のベッドの床板にウッドスプリングを使う、ダブルクッション構造になります。
主な用途
寝室に置いて就寝時横になり、ウッドスプリングベッドの上で眠ることができます。マットレスの役割をウッドスプリングと分け合うことで、さらに良い快眠を得ることができます。上に敷くマットレスによっても違いますが、柔らかい寝心地になります。そして、ウッドスプリングベッドの床板は板の間隔が空いているため、通気性に優れています。
ウッドスプリングベッドの特徴
マットレスは就寝時の体を直接支え、寝るときの姿勢を保ったり体圧分散させる役割があります。ウッドスプリングはバネで体重を支え、体圧分散や寝姿勢を保ったりと、マットレスの機能のサポートする役割があります。
ベッドフレームの底板と呼ばれるものは大きく分けて「板敷」「すのこ」「ウッドスプリング」の3種類あります。板敷やすのこはたわみのない板で作られており、ウッドスプリングは板を張り合わせたアーチ状の合板でできていて、板に反りを持たせたのが特徴です。板の反りは「板バネ」と呼ばれており、板バネの弾力がスプリングとなり、寝姿勢などを保つことができるのです。一般的にウッドスプリングの腰にあたる部分は二重になっていて、硬さを調節するスライダーが付いています。
デメリット
ウッドスプリングは板バネによってスプリングにしているため、すのこなどより板の強度が低くなります。体重を一点に集中させたり、安価な商品やダブルベッドなど幅の広いサイズのウッドスプリングベッドだと、板が折れてしまう恐れがあります。飛び跳ねたりすることも危険です。
上に敷くマットレスによっても寝心地が変わるため、あまり薄いマットレスだと快眠を得られない恐れもあります。性能の良いヨーロッパなどのメーカーの輸入品を購入する場合、価格帯は高価なものになってしまいます。
まとめ
一日の疲れを癒してくれるベッド。マットレスだけで寝姿勢を支えているだけではなく、ベッドフレームの床板でも寝心地が変わってきます。マットレスと一体となって体を支え、マットレスの機能をサポートしてくれるウッドスプリングベッドは、ただのベッドフレームではありません。板バネという、板でスプリングを作るという構造で、しかも一人一人の体に合わせたカスタマイズができるという、とても優れたベッドフレームです。
合わせるマットレスによって大きく左右されますが、ふわふわと宙に浮くような感覚の寝心地になると言われています。板でしなやかなスプリングを作っているため、多少デリケートではあります。メーカーにもよりますが、板の破損などの場合は、パーツの交換をしてもらえるところもありますので、安心して使うことができます。
ベッドを購入する上で、寝心地はマットレスばかりを見てしまい、ベッドフレームはカラーやデザインを重視してしまいます。ベッドフレームの床板にも、さまざまな種類と特徴があり、寝心地も変わります。デザインだけではなく、ベッド自体の寝心地も考えながらベッドをチェックしてみてはいかがでしょうか。