普通のベッドと比較した場合のすのこベッドのメリット

「スノコ」とは太い木の角材に、薄い木の板を直角になるように何枚も打ちつけたものをいい、そのスノコを利用して作られたベッドを「スノコベッド」といいます。
主な用途
主にベッドフレームの床板などがスノコになっていて、その上に布団やマットレスを敷いて横になり就寝します。スノコが折れ曲がり、布団ごと干すことができるスノコベッドもあります。梅雨時期のカビや冬の結露対策として、スノコベッドを使用し通気を良くすることによって、カビ防止の効果があるとされています。
スノコベッドの特徴
スノコとは薄い木の板に間隔があいているので、通気性が良くなり湿気がこもらず、布団やマットレスにカビが生じにくいというメリットがあります。スノコベッドにはスノコを床板として、脚の付いたベッドフレームになっているものや、脚のないマットタイプのスノコベッドなどがあります。スノコベッドの床板が持ち上がって山のような形になり、布団を載せたまま干すことができるものや、スノコベッドの脚にキャスターが付いていて、折りたたむことのできるスノコベッドなどもあります。
通常は布団を載せますが、マットレスを敷くことも可能です。スノコベッドの中には、マットレス専用のスノコベッドもあり、マットレスの重みに耐えられるように板が厚めで太くなっています。スノコの床板がロール状になっていて、使用しない時はコンパクトに収納できるタイプもあります。
デメリット
折れ曲がったり、折りたためるスノコベッドが多くなりますが、固定式のスノコベッドだとほこりが溜まりやすく、スノコの下を掃除しにくいこともあります。スノコの板の厚さや間隔によりますが、破損しやすいスノコベッドもあり注意が必要です。スノコベッドは湿気が溜まりにくく、カビ対策に良いとされていますが、過信しすぎて布団を敷きっぱなしにしていると、カビが生えることもあります。スノコベッドは安価な商品から高価な商品までさまざまですが、安価な商品ではまれにスノコベッドがきしむこともあります。
まとめ
人は寝ている間に汗をかき、その汗は布団に吸収されてしまいます。その湿気で布団や床にカビが生えてしまうこともあります。スノコベッドは通気性が良く、湿気がこもらないので、カビ対策にとても優れた商品です。
湿気に強いスノコベッドにはさまざまな材質があります。代表的なもので、桐・ひのき・杉・パイン材などがあります。桐は軽くて熱伝導率が低く湿気に強い材木ですが、変色しやすいというデメリットも。ひのきは強度が強く防腐性があり虫に強く湿気に強いという材木です。杉は安価で水分を多く含むことができることから、湿気を調節してくれる材木です。パイン材は日本では松にあたり、柔らかく木の香りが特徴的な材木です。このように、スノコベッドには材質によって特徴が違うので、効果や寝心地も変わってきます。どの材質も湿気に強い材木なので、布団の下にスノコベッドを敷くだけでカビ対策になります。
天然木のスノコベッドだけではなく、軽量樹脂製や吸収素材でできたスノコベッドも販売されており、万が一カビが生えても、拭きとれるというメリットがあります。床にマットタイプのスノコベッドを直に敷く場合は、フローリングに傷が付かないように、保護シートなどを貼っておくと安心です。カビ防止対策になるスノコベッドにはさまざまな種類があり、使う人の好みによって選ぶことができます。