1950年代の椅子デザインの分野では、1940年代後半に考案された製造技術を活用して、さらに発展した時代。豊かな有機的なデザインと機能面が重視されました。この時代の代表的な名作椅子の紹介です。
目次
The Hunting Chair
ハンティングチェア
デンマークのデザイナーモーエンセン(Børge Mogensen)によってデザインさせた名作椅子。北欧デザインならではの、素朴な味わいと木の温もりが感じられるハンチングチェア。一方で、革張りの座面と背もたれそして木製のフレームが、男性的な力強さのあるモダンで独特なデザイン。
The Sawbuck Chair
ソーバンクチェア
1952年、ウェグナー(Hans J. Wegner )によってデザインされた名作椅子。風変わりでシンプルな座面と、丸みを帯びた有機的で愛嬌のある独特の木製のフレームが魅力的。
The Valet Chair
ヴァレットチェア
1953年、ウェグナー(Hans J. Wegner )によってデザインされた名作椅子。バチュラーズチェア独身者の椅子とも呼ばれる。多目的な機能を持ちながらシンプルなデザインです。三本の脚が特徴で。背もたれはハンガーになり、座面を前側に胃hき起こすとズボン掛け、座面の下には小物が入る収納スペースもあります。従者の椅子の名の通り、その役目を果たし、独身者の便利な家具代わりになってくれます。
Series 7™
シリーズセブン
1955年にヤコブセン(Arne Jacobson)によって設計されたLight and stackable Series 7™の椅子は、ヤコブセンととフリッツ・ハンセンの両方を家具のスターダムに昇格させる歴史的な名作椅子です。更なる進化を遂げた成型合板のスタッキング可能な軽やかな椅子です。セブンチェアは、豊富なカラーバリエーションと素材があります
PK22™
1956年にポール・ケアホルム(PoulKjærholm)によって設計されたPK22™ラウンジチェアは1982年以来、家具メーカーフリッツ・ハンセンによって製造されています。ケアホルムがデザインしたPK22は、たちまち高い評価を受け、世界的にも地位を確立しました。横から見たデザインは、まさに軽妙で精巧で、金属と自然素材の組み合わせがデンマークの工芸の伝統を感じさせる。キャンバス地や革など各素材で選べる座面も心地いい座り心地を提供します。
Mezzadro
メッツァドロ
アキッレ・カスティリオーニ(Achille Castiglioni)とピエール・ジャコモ(Pier Giacomo )によって設計されたメッツァドロのスツール。
スチール、脚の台は木材のビーチ。54年にはプロトタイプが出来て57年に製品化されました。遊び心のあるメッツァドロは、トラクターのシートのデザインから生まれました。またイタリア語で「小作人」という意味。スチールの平板のカンチレバータイプで、座ると弾力性があります。
Cone Chair
コーンチェア
1958年にヴェルナー・パントン(Verner Panton) によってデザインされたポップアートスタイルのコーンチェア。パントンは、自由奔放な発想で、数々の作品を生み出しました。木材を使わず、自由に変形する素材を駆使して、フォルムや色使いに特徴があるスタイルを貫きました。材は、スチール。布はクッション。ソフトクリームのコーンに似ていることからこの名前がつけられました。未来的な雰囲気が漂う独特な名作椅子の一つです。