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エナメル塗装とエポキシ樹脂塗装の違い

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エナメル塗装のメリットとデメリット

エナメル塗装とは

エナメル塗装とは、塗装するモノの表面を覆い隠す、隠ぺい性の高い塗装です。この塗装に使用するエナメル塗料は、石油から精製される合成樹脂を主成分として、それに顔料、溶剤を混入して作られます。顔料の役割について申し上げますと、着色はもちろんですが、サビを防止する防錆(ぼうせい)効果、ある一定の導電性を持たすなど、があります。

エナメル塗料を説明する前知識としてですが、合成樹脂を溶剤で溶かしたものを透明塗料といいます。透明塗料で速乾性のものを慣習的に「ニス」、超速乾性のものを「クリア」と言い、それ以外のものを「ワニス」と呼んでいます。

よく耳にするペイント塗料とエナメル塗料は両方とも有色塗料ですが、この二つの有色塗料は合成樹脂に顔料を配合したものです。ハケで塗った時に、あまり光沢がなく、ハケ目などが残るものをペイント(油性ペイント、合成樹脂エマルションペイントなど)といいます。そして、塗り肌が滑らかで、光沢のあるものをエナメル(フタル酸樹脂エナメルなど)と称して区別しているのです。

エナメル塗装では、塗装膜は空気中の酸素と反応して固形化します。塗料に含まれる亜麻仁油(あまにゆ)、桐油(とうゆ)が空気中の酸素と化合して塗膜を作るのです。絵具に使われる油絵具も同じ原理です。この酸化反応は遅いので、エナメル塗装では固形化するまで時間がかかります。

特徴

エナメル塗料も希釈剤(うすめ液)に水溶液を用いた塗料を水性塗料、シンナーを薄くして溶かしたものを弱溶剤塗料、濃いシンナーで希釈したものを強溶剤塗料といいます。水性塗料は希釈剤が水なのでほとんど臭いがなく、ホルムアルデヒドの放散量もほぼありません。環境配慮型塗料と言えます。一番多く使用されているのが弱溶剤塗料で、強溶剤塗料は環境問題絡みで使用が減っています。一般的にエナメル塗料には次のような特徴があります。

利点

・塗膜は空気中の酸素と反応して固形化するので、あまり湿度に影響されない
・少量の溶剤で粘度が落ちるので、スプレー塗装の吹付け回数が少なくて済む
・塗料の隠ぺい性が高いので、下地処理が粗くてもさほど気にならない
・塗料の伸びがいいので、ハケで塗った表面が美しい

欠点

・塗膜の固形化に時間がかかる
・ラッカーと比べて塗膜がそれほど強くない
・一度、固形化した塗膜はシンナーで溶かしても使い物にならない
・エナメル塗料の上にラッカー塗料を塗ると、ラッカーの溶剤でエナメル塗料が溶ける

主な用途

エナメル塗料と言うものは、透明塗料に顔料を配合して着色し、隠ぺい力をもった塗料、そして塗った時にほとんどハケ目が出ないくらい滑らかです。一方、ペイントと称しているのはハケ目が見える光沢のない塗料のころです。つまり、エナメル塗料と言う呼称は、組成で学術的に決められたものではありません。ただ、塗料に使用された溶剤によって、エナメル塗料も水性塗料、弱溶媒塗料、強溶媒塗料に分類され、使用する場所、塗るモノに向き不向きがあります。

水性塗料

特徴のところでも書きましたが、環境配慮型塗料です。臭いもほとんどなく、引火性もありません。建物の外壁や屋根、部屋の天井や壁に使用。塗膜の色ムラと耐久力が少々劣ります。

弱溶媒塗料

塗料用のうすめ液はシンナーを用い、一番よく使われます。鉄部や木部の塗装に頻繁に使われますが、水性塗料よりも臭いがあります。塗膜の密着性や耐候性は水性塗料よりも優れ、乾燥が速いのも特徴です。一般に市販されている塗料は、このタイプのものです。

強溶媒塗料

強めのラッカーシンナーなどで希釈する塗料です。特に耐薬品性、耐水性が求められるところに使用されます。ただ、臭いが非常にきついので住宅ではあまり使われません。

まとめ

一口に塗装と言っても、塗料の種類や、塗料固有の癖があり、なかなか奥が深いものです。今回のエナメル塗装は、隠ぺい性が高いので、塗る表面を隠します。そして、塗料の発色もきれいで、色彩も豊富なのが特徴です。

塗料の伸びがよく、ハケや筆の運びも軽く、きれいに塗れますから、すこし傷の目立ったテーブルとか、サビが出てきた手摺りなどにも最適です。書き漏れに気付いたのですが、意外にも日曜細工でエナメル塗料を使うことが多いようです。

それから特筆すべきは、プラモデルの愛好家がエナメル塗料を使っていることです。最近のプラモデルは部品が細かくなり、塗料の伸びがスムーズでないと上手く塗れません。この精密作業にも、エナメル塗料は活躍しています。

エポキシ樹脂とは

エポキシ樹脂はプラスチック素材の一つです。一般のプラスチックのように成形品として形になったようなものは多くありません。どちらかと言うと、素材の特徴を生かした接着剤や塗料剤などによく使われます。エポキシ樹脂塗装の前知識として、まず、エポキシ樹脂についての説明をしたいと思います。

前述のようにエポキシ樹脂はプラスチック素材です。プラスチック素材はおおきく分けて二つあります。一つ目は加熱して溶かし、その後、冷却して形にする熱可塑性(ねつかそせい)樹脂と、二つ目は液体状の樹脂を加熱して硬化させる熱硬化性(ねつこうかせい)樹脂です。熱可塑性樹脂の代表格は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ABC樹脂、ポリエチレンテレフタレートなど工業製品に多用され、現代のプラスチック成形品のほとんどを占めています。

その一方で、熱硬化性樹脂は、成形品としての使用よりも、塗料や接着剤といった原材料としての使用が中心になります。その熱硬化性樹脂の中でも特にエポキシ樹脂は、耐水性とか耐薬品性、耐腐食性を生かした場所への塗装剤、あるいは接着剤として使用されています。

エポキシ樹脂塗装の特徴

エポキシ樹脂塗装は、通常のペイント塗装やアクリル塗装のように美観や錆び止めに使う場合もありますが、接着剤の機能が塗装と融合している面もあります。単にハケで塗ったり、スプレーで吹くもの、さらにコーティングのように薄い膜を作るものまであります。しかし、工場の床材として利用する時は、接着剤を塗装して固形化させた工事とも見れます。エポキシ樹脂固有の特徴が、そのまま塗装の特徴につながっています。代表的な特徴は以下のようになります。

エポキシ樹脂塗装の利点

・耐水性があり、酸素を通さないので腐食予防に優れる。
・接着性が強いので金属やガラス、木材などいろいろな素材への塗装が可能になる
・電気絶縁性にすぐれた特性をもつ
・耐熱性、耐薬品性にすぐれ化学工場などへの塗装に優れる
<h3エポキシ樹脂塗装の>欠点

・靭性(じんせい)、つまり粘り度が小さいので、塗膜に柔らか味がない
・紫外線に弱く、長時間さらされると白く変色して劣化する

エポキシ樹脂塗装の主な用途

エポキシ樹脂塗装は耐水性や耐薬品性、耐腐食性があることから、一般の塗料が使えない場所に有効です。例えば濃硫酸とか薬品を入れるタンクの塗装、自動車の防食用塗料、塩水がかかる船舶の塗装、飲料用の缶の内側の塗料もエポキシ樹脂塗装が多く使われます。

主成分であるエポキシ樹脂が接着剤としても優れた素材であり、耐薬品性があり電気の絶縁特性にも優れていることから、広い工場の床材にもなっています。これは塗装というよりも床塗り工事と言った方が適切かと思います。工場の中でよく目にする、淡いグリーンとかうすいブルー色の床です。その上を重量物を積んだフォークリフトが走っています。これはエポキシ樹脂塗装と言っても、接着剤が塗料になって強力に固形化した床なのです。

様々な場面で活躍する万能建材

一般に塗装と言うと、着色して美観を整えるところに重点を置く場合が強いのですが、エポキシ樹脂塗装は、実利的なところが大きいようです。それだけに、エポキシ樹脂の素材そのままの使用が多くなります。いわゆるコンクリートや鉄骨などの構造物への接着剤としての利用であったり、工場の頑丈な床塗装であったり、化学工場の薬品が絡む場所への塗装、乗用車やトラックの防食用、船舶など、一般の塗料では耐性上問題のおきる場所をカバーしている特殊塗装と言っても過言でありません。更に、電気の絶縁特性に優れていることから、電子部品に使われ先端技術に大きく寄与していることもすごいことです。特に電子機器では外部から侵入する湿気を防止したりするコーティング膜によくエポキシ剤を使います。これもミクロン単位の塗装です。目立たないが、重要なところを受け持

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