オイルステインとラタンを使った風合いのあるインテリア術

風合いに変化を付けるオイルステインのインテリア術

木肌や木目には独特な美しさがあります。住居の壁とか床、あるいは棚などの造作物、この木目を残したいと思われる方は少なくありません。自然の木肌や木目を更に引き立たせるオイルステインの着色処理について説明いたします。

はじめに、木材に着色材を含浸(がんしん)させて、着色することをステインと呼びます。この着色材に油性と水性があり、油性のものをオイルステイン、水性のものを水性ステインと称しています。オイルステインは着色材を石油系の溶剤に溶かしたもの、各メーカーから様々な色が販売されています。主流であるオイルステインについての説明です。

塗装との大きな違いは、塗装は塗料を対象物にハケで塗ったり、スプレーで吹きかけて塗膜を作り着色しますが、オイルステインは着色溶液を対象物(普通は木材)にしみ込ませる着色方法なのです。塗装のように塗膜はできません。こうすることで木目や木肌の特徴を生かしながら、年数を経た古木に似せたり、深みのある色合を表現させるのです。
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オイルステインの特徴

オイルステインの特徴は、木肌や木目を引き立たせることにあります。オイルステイン処理した木材の見た目や質感は、樹種によっても変わります。もちろん、採用する色にも左右されます。色も明るい色から暗い色、まさに黒もあります。オイルステインを使用される方の描くイメージに合わして、木材の種類、オイルステインの色を決めていきます。一般的なオイルステインの特徴は次のようになります。

利点

・着色材が浸透した後、乾燥時間が速い

・着色材が浸透した後、色持ちの耐久性が良い

・うすめ液は手に入りやすいペイント用シンナーが使える

欠点

・着色材なので、表面を保護する力はありません

・ハケなどの塗装道具は水で洗えない(ペイント用シンナーが必要)
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主な用途

オイルステインは特徴に書きましたが、木肌や木目を引き立たせる手法の一つです。住居のフローリング、棚や造作物、壁など、思いのほか多様され、爽やかなお洒落感を演出しています。特に和風レストランとか、古民家風レストランに入って上部を見ると立派な黒い梁(はり)を目にすることがあります。これも黒とか、黒に近いオイルステインで処理したものが使われています。

筆者の家にも、オイルステイン処理したテーブルがあります。樹種はタモ材で厚さが5cmほどの天板です。このテーブルが唯一、我が家で高級感のある落ち着いた家具です。オイルステインはホームセンターなどで簡単に手に入りますから、日曜細工をされる方なら是非、挑戦してみてください。

少し違った風合いの木製家具

オイルステインは特徴にも書きましたが、木材の着色処理であって、ペイントのように処理後の木材を保護するものではありません。乾燥させた後は、着色剤が布に着かないか確認ください。椅子などの場合は特に御注意ください。心配な場合は、さらに上からウレタンなどの透明塗料を塗ることをお勧めします。ウレタン塗料は光沢のあるもの、艶を消した商品もあります。

それと、着色と言うと問題になるのが色見本通りにならないことです。木材の種類や着色材の吸い込み方、木肌、木目の違いにより、サンプル品の仕上がりと異なることが多いのです。色の名称も統一性がありません。明るい色にはメープル、パイン、ライトオークなどがあります。暗めの色は、ウォルナット、マホガニー、オークなどです。しかし、同じ色でもメーカで呼び方も変わります。作業前にしっかり試し塗りをして確かめてみましょう。

ラタンでアジアンインテリア

籐(ラタン)は、インドネシア・マレーシア・フィリピンなどの東南アジアやアフリカ、オーストラリアの熱帯・亜熱帯などのジャングルに自生しています。ヤシ科のツル植物で、節があり、表皮には棘があります。ラタンは英語でRattan、日本名は籐(とう)と呼びます。

はじめに”籐(とう)”と”藤(ふじ)”は違います。見れば分かると言われますが、同じ漢字ではないかと、勘違いされることがあります。”籐”は竹かんむり、”藤”は草かんむり、同じ植物ですが、籐は日本に自生していません。藤は日本であればあちらこちら、4月、5月に薄紫色の花を咲かせているマメ科の植物(木)です。

さて、話を籐(ラタン)に戻します。籐(ラタン)はツル植物です。その繊維は植物の中で最も長く、最も強いと言われています。長さが200メートルを超えるものもあり、他の樹木に絡みながら空に向かって伸びていきます。およそ5年ほどで加工に適した大きさに成長します。

日本では明治時代から家具の材料として使われ始めました。欧米との交流で椅子の文化が浸透し始めた頃、満州から籐(ラタン)の製造技術も伝わりました。こんな時代背景の中で、籐(ラタン)の家具が普及していきます。現在も籐(ラタン)の家具は進化発展を続け、インテリアとして、実用品として、愛用されています。

籐の特徴

籐(ラタン)の最大の特徴は「軽くて柔らかい」という性質を持ちながら「強度がある」ということです。そのため、椅子の背もたれなどは程よいしなり具合で体にフィットするのです。籐(ラタン)で作られた、テーブル、椅子、衣装箱など、丈夫ゆえに大事に手入れすれば半永久的に使うことができます。

柔らかくて加工性に優れた籐(ラタン)、複雑な曲線も匠(たくみ)の技が、それを実現していきます。機械化が進んだとはいえ、まだまだ職人の手に依ることが多く、滑らかな曲線の出来栄えは見事です。籐(ラタン)は家具や小物、工芸品を作る材料ですが、大体の特徴は次のようになります。

利点

・軽くて丈夫、表皮がきれいである
・曲げたり、切ったり、編んだりする加工性が良い
・自然材であるが、豊富にある

欠点

・水に弱い
・商品は分解できないので、細かい隙間の掃除がし難い
・工業的に大量生産できず、品質上のばらつきが出やすい

ラタンの主な用途

籐(ラタン)には軽くて丈夫、さらに表皮がきれいで加工性が良い特徴があります。この特徴を最大限に生かしているのがインテリア性の高い家具類です。回転椅子、すのこベッド、ベビーベッド、リクライニングチェアなど、挙げれば切がありません。

籐(ラタン)で作った高級家具もあります。収納箪笥、お客様用ノソファ、大型液晶テレビの置台など、芸術性もにも優れ、よく作れたな!と感心するような作品もあります。そのようなアートから派生していくのでしょうか、作り手の神髄を表現した工芸品なども生まれています。
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丈夫で長持ちな素材

籐(ラタン)のことを調べていくと、日本でも1000年ほど前から籐(ラタン)を使っていた記録があります。当時は刀剣や弓矢の柄(つか)に巻いたりしていたようです。籐(ラタン)そのものは日本で自生していないのですから、商人が海外から陸揚げしたものと推測されます。

やはり、籐(ラタン)の美しさと、丈夫さ、加工のしやすさが、日常生活のなかで花開いていったのでしょう。見回せば、おじいちゃん、おばあちゃんが大切にしていた椅子とか、収納箱などがあったりします。軽いので移動も楽です。筆者の家にも籐(ラタン)のリクライニングチェアがあります。バネなど使っていませんが、適度なクッションがあり、時々、休憩に使っています。使い込んだ愛着が詰まっています。

日頃の手入れですが、はたきでホコリを落としたり布か雑巾等でカラ拭きをすれば十分です。籐(ラタン)は水に弱いので固めに絞って水気を切ってから拭いて下さい。皮籐(ピール)の巻き部分やフレームとフレームの隙間はホコリが溜まりやすい部分です。溜まったゴミやホコリはつまようじか水に湿らした綿棒で取り除いて下さい。編み目部分もホコリが溜まりやすいので、時々洋服ブラシ等で掃除して下さい。

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